住職より
住職紹介と記事一覧
【略歴】
昭和54年5月4日生まれ 大阪出身
高野山大学仏教学科卒
平成17年千光寺入山、平成27年千光寺住職【家族構成】
妻・長男(平成20年生まれ)・次男(平成24年生まれ)
【趣味】
乗り物(クルマ・電車・飛行機)
音楽鑑賞(矢沢永吉が主、洋楽も聴きます)
矢沢永吉のライブに行く(日本武道館がお気に入り)
プロレス観戦(DRAGONGATE)
筋トレ(ベンチプレス105kg、デッドリフト160kg、スクワット130kg)【尊敬する人物】
弘法大師(お大師さま)
両親
矢沢永吉(説明不要のKing of Rock)【みなさまへ】
「お坊さんって難しいヒトじゃ…」と思う方も多々おられるかと思いますが、上記を見たらお分かりのように至ってフツーの人です。肩ひじ張らずにとうぞ気軽に話しかけて下さいね。
住職より
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野菜全てがOKとは限らない
仏事Q&A
2021-4-16
精進料理=野菜とイメージされる方は多いかと思いますが、全ての野菜が精進の物ではないのです。 野菜でも臭いの強いものはその限りではありません。例としてネギ・ニンニク・ニラ・タマネギなどです。 仏さまへのお膳(霊供膳・りょうぐぜん)を作る際に気をつけて頂けたらと思いますm(_ _)m
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仏事のマスクマナー
仏事Q&A
2021-2-24
法事や葬儀などの仏事の際のマスクマナーについて質問がありました。 住職の個人的見解でお話しします。 コロナ禍の現在、マスク着用が必須になってる状態ですが、素材は不織布でも布でも良いと思います。 色については売られてるマスクが白が多いので、白が主流じゃないでしょうか。 他の色(黒や灰色など)でも問題ありませんが仏事で使うという事を考慮すると、派手な色合いの物は避けた方がいいかもしれません。住職も檀務の際、白に限らず黒や灰色などのマスクを着用します。 ただ素材や色よりも大切なのは、キチンとした使用方法(鼻や口をしっかり覆うなど)でマスクを着用し飛沫感染を防止すること、またお互いの不安を軽減することかと思います。
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お仏壇・お墓へのお供え物
仏事Q&A
2020-6-17
お仏壇やお墓へのお供え物はどのような物がいいのか?と質問がありましたのでお答えします。 住職の個人的見解でお答えします。また地域や真言宗以外では異なる場合もあるかと思いますので参考程度にお願いします。 端的に言えば「精進のもの、ご先祖さまの好物だったもの」をお供えすれば問題ないと思います。 お菓子をお供えして子ども達が拝んだら「仏さまのおさがり」として渡すのもいいと思います。仏さまへ手を合わす習慣をつけるのに絶好の機会です。
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お墓参りのお供え
仏事Q&A
2019-10-9
お墓参りの際に食べ物系のお供え物をされる方も多いかと思います。 仏さまの好物をお供えしたりするのはいい事ですが、そのままお供え物を置いたままにしておくと直ぐにカラスや鳩などの鳥がやってきて荒らすだけ荒らして去って行きます。 以前はお供え物をそのまま置いておいても大丈夫でしたが、ここ最近は食べ物系のお供えは拝み終わったら持って帰るようにお願いしている所が殆どです。 当寺の墓地も例外では無く、お供え物は持って帰っていただきますようお願いしています。 墓地美化の為、ご協力宜しくお願い致します。
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三月越し
仏事Q&A
2019-9-30
満中忌が三月越し(みつきごし)になる場合はどのようにすれば良いか?と質問をされることがよくあります。 三月越しとは命日から満中忌までの期間が3ヶ月になることを言います。 この三月越しを避ける事に関しては諸説あるようで… ・始終苦(しじゅうく)が身に付く(三月と身付) ・商売をされてる方が忌中の期間を短くしたい ・悲しい事は出来たら早く切り上げたい …等々ありますが、語呂合わせの意味合いが強く(友引が友を引くから葬儀を行わないと同様で)仏教的根拠はありません。 月前半に亡くなったら翌月が四十九日になりますが、月後半に亡くなった方は翌々月が四十九日になるので殆どの場合が三月越しになるんですよね…。 本来は四十九日(七七日忌)で行うのが正式です。以前祖母が亡くなった時は10月末に亡くなって、満中忌は12月中旬でしたので三月越しですね。 また月末に亡くなって翌月が満中忌ですと、手続きや準備などが大変で仏さまへの供養どころじゃないと思います。 無理をして三月越しに拘る必要はありませんが、諸般の事情(親族が集まりやすい等々)で三十五日(五七日忌)になる場合も有ります。
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お坊さんの呼び方
仏事Q&A
2019-8-31
お坊さんの呼び方はどれが正しいのか?と質問がありました。 地域・宗派により異なる場合がありますので、住職の個人的見解にてお答えします。 例えばワタクシ(住職)の場合ですと「住職さん」で問題ありません。 先代住職の場合は「先代さん」「老僧さん」などですね。 住職ではない(副住職など)お坊さんの場合は「お寺さん」や「和尚さん」ですと違和感がないかと思います。
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お仏壇の開眼供養・閉眼供養
仏事Q&A
2019-4-15
お仏壇の開眼供養・閉眼供養(魂入れ・魂抜きや入魂・抜魂とも言います)はどのような時にお願いしたら良いのか?という質問がありました。 宗派や寺院によって見解が異なる場合もあるかもしれませんので、住職の個人的見解でお答えします。 開眼供養・閉眼供養が必要な場合は… ・今まで家にお仏壇が無く、新規でお仏壇を購入した時→お仏壇の開眼供養を行います。 ・今まであったお仏壇を新しくする時→古いお仏壇の閉眼供養と新しいお仏壇の開眼供養を行います。 ・引越しする時→引っ越す前にお仏壇の閉眼供養を行い、引越し先でお仏壇の開眼供養を行います。 開眼供養・閉眼供養が必要で無い場合は… ・模様替えなど家の中で動かす場合→同一敷地内で移動する場合は拝む必要はありません。 ご参考になれば幸いです。
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ロウソクや線香は息で消さないで
仏事Q&A
2019-2-12
法事やお参りなどの檀務に行ってると時々目につくのがロウソク・線香の火を息で消している光景。 子供が誕生日ケーキみたいに消したくなるのは何となく分かるのですが、大人でもちょくちょく見かけます。 ロウソクや線香の消し方で息を吹いて消すのはNGです。口から吐く息は不浄とされるからです。 お仏壇や祭壇に祀っているロウソクを消す時はロウソク消しなどを使うか手で扇いで消して下さい(扇いで消す時はロウソクに当たらないように注意してください)。 またお墓参りで束の線香を着火して炎の勢いが強くなったら束を半分、またはそれ以下にしたら火力が弱まります。 線香の炎が松明みたいに強くなると慌ててしまうかもしれませんが、束のままでは炎の勢いは弱まりませんので参考にして下さい。
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◯◯院と◯◯寺の違い
仏事Q&A
2018-10-10
先日「院と寺の違いは何かあるのですか?」と質問がありました。 当寺の場合、正式名称は「示現山 普門院 千光寺(じげんざん ふもんいん せんこうじ)」になります。 最初の「示現山」が山号、「普門院」が院号、「千光寺」が寺号になります。 山号はお寺が山の上にあったのが由来です(古くからあるお寺は高台などにあることが多いです。住職の実家も高台です)。 またお寺にある門のことを「山門」と言いますが、これも山の上にあった名残ですね。 お寺を表すのは院号または寺号になりますが、院号で名乗っているお寺もあるし、当寺のように寺号で名乗っているお寺もあります。 早島のお寺も「◯◯寺」と「◯◯院」の両方あります。また高野山のお寺も両方あります。 これに関してはこれといった違いはありません。どちらが格上・格下という訳では無く通称の違いだけですね。
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送り火
仏事Q&A
2018-8-17
送り火はいつすればいいのか?という質問がありました。 当寺のある早島周辺では15日に送り火をするのが多いようです。住職の実家(大阪市内)も15日に送り火をやっています。 有名な京都の五山の送り火は16日に行います。地域や宗派によって異なりますので一概には言えませんので参考程度にして下さい。 また時間帯はいつがいいのか?と聞かれますが、厳密に決まった時間はありません。家族・親族が集まり易い時間で大丈夫です。
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忌中期間のお仏壇について
仏事Q&A
2018-6-14
忌中の期間、お仏壇の扉は開けておくのが良いのか?それとも閉めておくのが良いのか?と質問がありましたのでお答えします。 宗派・地域によって方法が異なる場合も有りますので一概には言えませんが、住職は「扉は開けたままで構いません」とお答えしています。その方がお仏壇にお祀りしている他の仏さまにも光が当たって宜しいかと。 神棚は忌中期間は閉めておきます(神道は死を穢れとしているため)。 恐らくお仏壇の扉を閉めるというのは神棚を閉めるのと混同しているからと推測しています。
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焼香の回数
仏事Q&A
2018-1-24
法事や葬儀に時に行う焼香。焼香の回数は?と聞かれますが、真言宗の場合焼香は3回行います(宗派により異なる場合があります)。 3回という数字には諸説有りますが、仏教における3つの宝である「三宝(仏・法・僧)」に焼香する、またお大師さまが教えとする「三密(身・口・意)」に通じるとも言われています。 但し、社葬のようにお参りに来られる方が多い場合は3回で焼香すると時間が掛かるので、そのような時は1回だけという事もあります。 基本的には3回、人数が多い場合は1回と覚えておけば大丈夫かと。
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古い卒塔婆はいつまでお祀りすればいいですか?
仏事Q&A
2017-12-6
年忌法要の時にお墓に立て掛ける卒塔婆ですが(地域によっては行わない所もあります)、いつまで立て掛けていたら良いのか?と良く聞かれます。 ずっと立て掛けていると雨風の影響でボロボロになったり、強風の影響で何処かに飛んでしまう事もあります。 またお墓に設置している卒塔婆立てに卒塔婆が入りきらないこともよくあります。 基本的にはそのまま立て掛けて貰って問題ないですが、卒塔婆立てに入らない・ボロボロになって見栄えが…という時には当寺や周辺でお焚き上げを行っている所にご持参ください。 尚、古い卒塔婆のお廃し(お焚き上げ)は随時行っていますので、お楽な時にお寺までご持参ください。 ※お焚き上げ出来るのは卒塔婆・御札などの紙や木製の物に限らせていただきます(ダイオキシンの問題がありますので…)。
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法事の時の香炉について
仏事Q&A
2017-12-2
ご自宅での法事の時、各家にて焼香用の香炉を用意して貰いますが、角香炉(写真上)がご自宅にない場合は線香立てとお香入れ(写真下)でも大丈夫です。参考までに。
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LEDローソクや線香立てについて
仏事Q&A
2017-5-12
LEDローソクや線香立てについて質問がありましたのでお答えします。 仏具店やホームセンター等で入手可能なLEDローソクや線香立て。 住職の個人的見解ですが、火を使わないので火事になる心配が少なくなり、独り暮らしの方や年輩の方がお住まいの家には宜しいかと。 実際当寺でもお仏壇で使われてたローソクが火元の原因の火事がありました。 普段はLEDのローソクや線香立てを使い、法事やお参りの時には通常のローソクや線香を用意する檀家さんも少なくありません。 尚、住職は檀家さまのお家にお参り等でお邪魔した時、拝み終わった後は必ずローソクの火は消すようにしています。皆様も火気の取り扱いには十分気を付けるようお願い致します。
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法事はいつ執り行うのがいいですか?
仏事Q&A
2017-4-29
年忌法要を執り行う際、いつ行うのがいいのか?という質問がありましたのでお答えします。 本来は満中忌ならば忌日表に該当する日、年忌法要ならばご命日に行うのが正式です。 しかし、大抵の場合は平日に該当してしまいます。平日だと仕事や学校を休まなくてはならないので出席される方の予定の調整が難しいかと思われます。 で、遅れて法事をするのは仏さまに申し訳ないから、命日より少し早めにするのが一般的になりました(それぞれの諸事情により命日より遅れて法事を行うことも少なからずあります)。 ここ最近は仕事等で岡山県外にお住まいの方も多くなりました。皆が集まりやすいということでゴールデンウィークなどの長期休暇時にされる方もおられます(この場合は大抵命日より早めにされる傾向にあります)。 以前「命日に法事をしてはいけないのですか?」と聞かれた事がありましたが、むしろ命日に執り行うのが良いのでお間違いなきようお願い致します。
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線香の本数について
仏事Q&A
2017-3-29
線香をお供えする時に何本お供えするのがいいのか?という質問がありましたのでお答えします。 線香の上げ方は宗派や地域によって異なる場合も有りますので参考程度にして下さい。 真言宗の場合、イラストのように3本をお供えする事が多いです。3本お供えするのには諸説有りますが、仏教における3つの宝である「三宝(仏・法・僧)」に焼香する、またお大師さまが教えとする「三密(身・口・意)」に通じるとも言われています。 通夜の時は1本、亡くなられた仏さまがあの世へ迷わない為の道しるべと言われています。 ただ住職は普段本堂で拝む時や檀務等で線香をお供えする時は2本お供えします(ただし通夜・葬儀の時は1本)。御本尊さまと仏さまへのお供えという意味合いです。大阪の実家では線香を2本お供えしていたので、その習慣が染みついているのもありますが…。 本数に拘るよりも気持ちがこもってたら、お供えする線香の本数は何本でも構わないと個人的には思います。 かと言っても物事には限度があります。お供えする本数が極端に多いと煙たくなってしまい咽せてしまいそうになるので、仏さまへお供えする本数は2~3本が程良いのではないでしょうか。
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50回忌を過ぎたお位牌について
仏事Q&A
2017-1-24
「50回忌を過ぎたお位牌はお廃し(お焚き上げ)して貰えるのか?」という質問が複数ありましたのでお答えします。 お仏壇の大きさは家毎によってまちまちです。最近ではマンション暮らしの方用の小さいサイズのお仏壇もよく見かけます。 古くからあるお家はその分ご先祖様も多くおられるので、必然的にお位牌の数も多くなってしまいます。故に仏壇の中が手狭になるというケースはあります。 ですので古くからあるお位牌を…となるワケですが、今まで拝んできたからお廃しして終わりじゃなく、繰り出し位牌(中に複数の木札が入っていて其処に戒名を記入するタイプの位牌)や過去帳に記載するのが良いですね。 また法事やお参りに行ってると、昔からの位牌をそのままお祀りになっている家も多数有ります。 答えとしては「今までお祀りしてきたお位牌が多くなって、仏壇の中が手狭になったら繰り出し位牌や過去帳に移すのは1つの手段であり、50回忌を過ぎたからといって必ずしも繰り出し位牌や過去帳に移す必要は無い」ということです。
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お札の祀り方について
仏事Q&A
2017-1-10
お札は何処にお祀りするのがいいのか?という問い合わせがあったのでお答えします。 千光寺では年明けに写真にある4枚のお札をお配りしています。 お大師さまの絵柄が入ったお札(写真左)は厄除けなので玄関先にお祀りするのがいいですね。 他のお札に関しては特に決まった場所はありませんが、居間や台所といった目につく所にお祀りするのが宜しいかと。位置は目線より高い所にお祀りして下さい。 方角も決まったものはありませんが、出来たらお日様が当たる方向がいいでしょう。優先順位としては南向き→東向き→西向き→北向きですが、部屋の配置などもあるので参考程度にしてください。 古いお札ですが、千光寺までご持参頂いたらお預かりしお焚き上げします。近所でお焚き上げされてる所があれば其方に持って行っても構いませんが、仏さまに関わるものなのでゴミと一緒に捨てることは絶対にしないで下さい。
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葬儀の時慌てないようにするための手引き(その3)
仏事Q&A
2016-11-30
葬儀の時慌てないようにするための手引き・その1とその2をアップしました。 心の準備として、出来ることなら事前に確認しておきたいことを記しておきますので参考にして下さい。 ・万が一の場合、何処に連絡するか確認する(菩提寺や親族、町内会など)。あらかじめリストアップしておくと慌てなくていいかと。連絡する時間は一般的な就寝時間帯である深夜・早朝は避けましょう。 ・葬儀会館を何処にするか決めておく。余裕があれば岡山県下にも様々な会館があるので、実際に行って雰囲気を確認したり見積りをお願いするのも宜しいかと(近所の方々の評判なども参考になるかも)。 ・今までご先祖様はどのような戒名を授かっていたかをあらかじめ確認しておく(例:○○○○信士・信女、○○院○○○○居士・大姉など)。 ・喪主は誰が務めるか、また遺言の有無を確認しておく。 …と記しましたが、一番大事なのは仏さまが喜ぶ葬儀をしてあげることかと思います。正直な所当事者になるとバタバタするので余裕が無くなってしまいますが、その中でも「そういやコレが好物やったなぁ…」とか色々考えながら準備したら、それも供養の1つになるかと私は思います。